汐澤安彦のアルヴァマー序曲を聴く

定番、定番、また定番

すでにこのCDをお持ちのかたもたくさんいらっしゃると思いますが、吹奏楽のCDの中ではもはやバイブルとか、古典とか、そんな感じかもしれませんね。
言わずと知れた吹奏楽の定番曲がずらりと並んだCDですが、この中のアルヴァマー序曲について取り上げたいと思います。

バーンズも知らない日本とアルヴァマー序曲の関係

バーンズは度々来日し、自身の曲を指揮して公演を行っていますが、アルヴァマー序曲については本人も疑問を抱えているようです。

疑問1 なぜ日本ではこんなにアルヴァマー序曲をやるのか?

私も高校生の時、定期演奏会でアルヴァマー序曲を演奏しましたが、吹奏楽経験者であれば、一度は演奏したことはあるのではないでしょうか?
日本では定番レパートリーとして定着していますが、実は海外では演奏機会が少ないようです。
バーンズ自身、「どうして日本ではアルヴァマー序曲がこんなに人気なんだろう?」と不思議がっているらしいです。
また、アルヴァマー序曲は作曲された経緯も独特なので、バーンズにとって実はそこまで思い入れが強い作品ではないのかもしれません。

疑問2なぜ日本人が演奏するアルヴァマー序曲はこんなにテンポが速いのか

そしてバーンズがさらに疑問に思っていることが、「日本人が演奏するアルヴァマー序曲はテンポが速すぎる!」ということです。
冒頭の指定テンポは♩=132ですが、実際に日本で演奏される際にはこれよりもかなり速いテンポで演奏されることが多いのです。
私も指定テンポでの演奏を聞いた時には、言い知れないもどかしさを感じました。

全ては汐澤安彦の演奏から始まった

このCDにも収録されている汐澤安彦指揮のアルヴァマー序曲、この録音が日本の吹奏楽界でのアルヴァマー序曲の地位を確立したと断言して良いでしょう。
この録音は「吹奏楽コンクール自由曲集’82」というLPに収録され、瞬く間に日本中の吹奏楽界を席巻したそうです。
この時のテンポが♩=160超えと爆速だったことから、アルヴァマー序曲のイメージとしてこの爆速の演奏が定着したのです。
そして今なお、このイメージは塗り替えられていないのです。

「SIOフィルハーモニックウインドオーケストラ ドリームコンサート2015」では、汐澤安彦本人とそれを慕う一流演奏家により変わらぬ爆速のアルヴァマー序曲が演奏されました。
貝瀬もこの超豪華な演奏会に出演しました。

また、アルヴァマー序曲やSIOフィルハーモニックウインドオーケストラについて、podcastで詳しく語っていますので、お聴きください!
ep.24 ゴルフ場序曲
ep.20 Sio味濃いめ