podcastを始めたきっかけ

こんにちは、カイセのセカイパーソナリティのモリヤです。
いつもカイセのセカイをお楽しみいただき、ありがとうございます。
少し長くなりますが、私が貝瀬とPodcastを始めたきっかけについて、私から皆さんにお話しさせていただきたいと思います。

Music is the Matter !

私はクラシック音楽が大好きです。自分で演奏すること、演奏を聴くこと、どちらもです。
だから、新しいアーティストや楽団が生まれたり、新しい楽曲、素晴らしい演奏や録音が生み出されることが本当に楽しみです。
しかし残念ながら今のクラシック音楽の業界は、今成長産業とは言えません。
iTunesストアの総合ランキングや、amazonのランキングでクラシック音楽が上位に入ることはとても稀ですし、演奏会の会場をコンスタントに満席にすることはとても難しいのが現実です。
(2014年のデータですが、クラシック音楽のCDは、CD販売市場の中で、わずか5%程度しか占めていません。参考
このような環境だと、新しい楽曲が生まれたり、新しいアーティストが生まれやすいとは言えないと思います。
私は、大好きなクラシック音楽がこの先も生まれ続けるためには、クラシック音楽を楽しむ人が増えなくてはならないと感じました。
そして、そのために自分ができることはないかと考えました。

2014年ジャンル別CDカタログ数

問題と向き合う

さて、「クラシック音楽を楽しむ人が少ないということが問題である」という仮説の下、私はこの問題を解決するために必要なことを考えました。
問題はまだ少し漠然としているので、もう少し具体的な課題として、「クラシック音楽を楽しむことにお金を使う人を今よりも増やす」ということを課題とすることにしました。

全くクラシックに関わったことのない人をターゲットから外す

先日小澤征爾さんがグラミー賞を獲得し、ニュースとして取り上げられましたが、そのニュースを見て「クラシック音楽を聴いてみよう」と行動した人がどのくらいいたでしょう。
答えは私も知りませんが、少なくともこれまでクラシック音楽に全く馴染みのない人に興味を持ってもらうことは、1度や2度ニュースになる程度では難しいと思います。
そこで、「これまで全く興味を持ったことのない人」は一旦ターゲットから外すことにしました。お金やリソースがある企業がやってくれることを期待したいと思います。

部活で音楽をやっていた人にターゲットを絞る

クラシック音楽への間口として一番大きなものは何でしょう。
私は中学、高校の部活動だと思います。
以前聞いた話しですが、日本の高校の全体として、全校生徒の約5%の人数が吹奏楽部に所属しているという話しを聞いたことがあります。
これを拡大解釈すると、現在の日本では高校への進学率は90%以上ですので、全人口の5%弱、500万人程度が吹奏楽に何らかの関わりを持っていたと推測できます。(一説によると1000万人程度とのことですが)
しかし私自身の周りを見回してみると、中学校や高校で吹奏楽部に所属していた人のほとんどが、今ではクラシック音楽とは全く関係のない生活をしているように感じます。
この、「一度クラシック音楽と関わったけど、その後離れてしまう人」がもっと音楽に興味を持って、継続してクラシック音楽に関わりを持ってもらえないかと考えました。

吹奏楽連盟加盟団体数

継続するきっかけを作る

とはいえ、一度クラシック音楽から離れてしまった人を再び呼び戻すことは容易ではありません。
特に社会人ともなれば、そのための時間やお金を作ってもらうことは至難の業です。
例えば野球やサッカーであれば、部活を引退した後も、毎日のニュースでプロ野球、Jリーグなどのニュースと触れることで、「今でも野球好き」と自覚するチャンスがあります。その日々の小さなきっかけが、その人を週末のフットサルコートに連れて行っているのではないかと思います。
一方のクラシック音楽がテレビに登場する頻度は、野球やサッカーとは比べものになりません。
私は、吹奏楽や管弦楽を部活でやっている人がその後もずっとクラシック音楽と触れ合えるようなコンテンツとプラットフォームを作って、部活を引退した後も、アマチュアとして楽器を続けたり、クラシック音楽を聴き続けるきっかけを作りたいと考えました。

吹奏楽や管弦楽を部活でやっている人にとって知りたい情報とは何か?

コンテンツを作るにあたって、自分自身の経験を振り返ってみました。

私は小学校の時にホルンに出会い、大学まで部活で続け社会人になってからも一般の吹奏楽団に入っていました。社会人になってから入ったのは地元の船橋にある楽団だったのですが、そこのホルンパートには、幸運にも音大を卒業した方や音大生がいて、毎週そうしたメンバーの隣で同じ合奏に臨む機会がありました。それはそれは楽しくて、テクニカルな面でも音楽的な面でも常に良い刺激を受けて、とても充実したアマチュア音楽家ライフをエンジョイしています。
ただある時、この経験を高校生や大学生の時に出来ていれば、もっともっと部活が楽しかったのでは?と考えるようになりました。私が高校生の頃は、プロの方とほぼ全く関わったことがなく、プロの奏者の方がどんな人なのか想像もつかなかったですし、大学の部活のトレーナーの先生方は、歳が離れていることもあり、神様のような存在だと感じていました。当然音楽的なことについて議論などできなかったですし、同じ本番に向けて一緒に音楽を創る作業もしたことはありませんでした。
例えばある曲のある音のアタックについて、個人やパートでレッスンを受けるのではなく、同じ合奏の中、周りの音の中でどんな風にニュアンスを作るのかといったことや、音がでた瞬間に自分の音を合奏の音に溶け込ませるテクニックは、一緒に合奏をする中で、気づくとこがとても多かったです。
また、音楽の解釈などについて、書籍の様に構成の練られた文書ではなく、感じたことを自分の言葉で試行錯誤する過程を共有できたことも、とても面白いと感じました。

私はこの「プロとの距離の近さ」こそ、アマチュアにとって面白くて価値のあるものではないかと思ったのです。

プロとアマチュアの距離を縮める

一方でプロの立場から見ると、アマチュアの奏者は、超優良潜在顧客です。質の高い潜在顧客との接点を増やし、距離感を縮めることは、音楽家ビジネスの戦略としても、理に適うものではないかと考えました。
結果的に、プロとアマチュアの距離感を縮めることは、アマチュアの楽しみを増やし、プロのビジネスチャンスを増やすという、とても価値のあることではないかという仮説に辿り着きました。普段ITエンジニアをしている自分は、どうにかITの力でこの課題に取り組みたいと思いました。

そしてカイセのセカイへ

ここまで語ってきた問題への解決策のプラットフォームとして始めたのがPodcastのカイセのセカイです。

Why Podcast ?

Podcastやラジオをよく聞く人ならわかると思いますが、Podcastやラジオは聞き手が喋り手をとても身近に感じることができる媒体です。また、場所や時間を選ばずに聴くことができることも、聞き手により届けやすい条件の一つです。
こうした背景から、私はPodcastを通して誰でもいつでもプロの音楽家を身近に感じることができるコンテンツを作ることにしました。

Just hear it !

このPodcastを聞いた人が、クラシック音楽にもっと興味を持って演奏を続けたり、新しい楽曲を聴いてみるきっかけとなれば、こんなにうれしいことはありません。
まだカイセのセカイのエピソードを聞いたことがない人は、ぜひ一度聞いてみてください。
そして、「面白い!」と思ったら是非SNSを使ってお知り合いの人に勧めてみてください。
また、「もっとこうしたほうがいいよ!」とか、「全然喋ってる内容がわからない!」といったご意見もお寄せいただけると、とてもありがたいです。

それでは、引き続きカイセのセカイをお楽しみください!
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